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酒造りに適した会津

当蔵は会津盆地の南端に位置し、会津の重要な穀倉地帯にあり、その地名も「門田町一ノ堰(もんでんまちいちのせき)」といいます。会津盆地は南北に長方形にひろがっていて博士山、大戸岳、磐梯山、飯豊連峰などの周囲大小の山々からは数々の支流が扇状地形に本流の阿賀川(大川)に合流して米づくりに適した肥沃な地質と豊富な地下水で潤っております。また、盆地特有の夏暑く冬寒い気温の特性があり、零度以下と25度以上の日は年間それぞれ100日を越えるといわれています。

この土地の穣(みのり)を醸(かも)す

生き物を育てる酒造りで、全く同じお酒ができることはほぼありません。酒米づくりでも、その年々の気候はもちろん土、風、水、陽のあたり全てが田んぼごとにちがい、同じ品種であってもそれぞれおもしろいくらいにその土地の性格がよくあらわれたお米に育ちます。まさに“テロワール”そのものですが、日本酒の味わいは、原料であるお米と水以上に、造る“人”によって決まります。とはいえ日々の米作り・酒造りのなか気付かされたこの『土産土法』の醍醐味を、お酒を通じて伝えたい、というおもいがあります。この場所でしかできない、私達にしかできない酒造りでなにができるか、髙橋庄作酒造店としてのひとつの答えが、ここにまとまりました。

※テロワール(Terroir)...「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴をさすフランス語。同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える。その作物における「生育環境」とでもいうことができる。

※ヴィンテージとは本来、ワインにおいて、葡萄の収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉。同一年に一定の区域から収穫された葡萄のみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年を指すようになった。特定の年代の事を指す言葉。